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相続登記は必ずしなければならないものか

2013.02.24 11:16 | EDIT


   
1  相続登記とは何か

  「相続登記」とは,相続を契機として,又は相続を原因として行われる登記一般をいいます(ただし「相続登記」という名前の登記はなく,便宜上一般に用いられている用語に過ぎませんので,定義は人によってさまざまです。)。

   相続をきっかけに行われる登記の代表は「所有権移転登記」です。

   被相続人(亡くなった方)が死亡すると同時に「相続」が開始されますが(民法882条),相続の効果は「被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」(同896条)というものですから,お亡くなりになった方が所有する財産の一切は,相続人の方々に包括的に(共有として)受け継がれていくのが原則です。

   例えば,被相続人が土地(約200平方メートル)を遺して亡くなったとします。そのとき,原則として,被相続人のその土地に対する所有権は
被相続人の配偶者など相続人に受け継がれることになります。
   つまり,「相続」をきっかけに,被相続人から相続人に土地の「所有権」が「移転」することになります。

   この被相続人から相続人への土地の所有権移転という権利変動を公に示すために行うのが「所有権移転登記」というわけです。


2  相続登記は手間のかかるもの

   所有権移転登記など相続登記は必ず行わなければならないのでしょうか。

   登記手続きは煩雑ですし,お金もかかります。
   いちいち登記をするための書類を揃えるのも大変です。案の定,戸籍や住民票などが必要になってきます。とりわけ遺産分割協議をした場合や遺言がある場合は特に添付する書類に気を払わなければなりません。
   わざわざ登記をするために法務局に行かなければならないというのも面倒です(但し,郵送も可能です。)。

   登記には登録免許税という税金がかかり,この税金は高額であることが少なくありません。(どのような土地でも数万円はかかることがほとんどです。)

   また,普段聞き慣れない登記の言葉に戸惑うこともあるでしょう。その場合,ご自分で登記をすることが難しいなら,司法書士の方など専門家に頼むことが考えられますが,その場合には司法書士の方などに報酬を支払わなければなりません。

   ですから,多くの方が「しなくて良いなら,相続登記なんてしたくない」とお考えになるでしょう。

3  相続登記は絶対にしなければならないものか

   法律ではどうなっているか,というと,例えば,新しく新築のお家を建てた場合は,必ず登記をしなければならない…とされています。
   実際に登記をせずにいたからといって罰則が科されたケースは,私の知る限り無いようですが,新築をされる方のほとんどが住宅メーカーなどの紹介を伝に司法書士などに登記を頼むようにしています。

   しかし,
相続登記に関しては,必ず行わなければならないと定める規定はありません。とすると,特に相続登記をしなくても良い,と言えそうです。

   ただ,法務省HPも言うように,相続登記は相続が完了したらできる限り早く済ませておくのがベターです。

   というのも,相続が連鎖する,つまり,親類が相次いで亡くなるようなケースでは,権利関係が錯綜してしまうことが少なくないからです。
   つまり,被相続人が死亡して相続人が土地の4分の1を相続,しかし今度はその相続人が死亡して別の相続人が土地の12分の1を相続,別の相続人まで亡くなって更なる相続人が土地の36分の1を相続…というように,最初の登記を放置していても,結果として後に来るであろう相続によって登記手続きに必要な当事者が必然的に増えることとなります。

   それに,必要な書類に関しても,最初の相続時点で登記を済ませておくと,その時点の権利関係が登記簿に記載されますので,さらに相続が発生しても,権利関係の変動の過程を遡って証明する必要がなく,手続きが簡便になります。
   しかし,最初の相続時に登記をしないでいると,2回目の相続時に,1回目の相続に関する書類なども一緒に収集しておかなければならないので,しばしば資料を集めるのが難しいこともあります。(何度も相続が重なったのに,登記簿が相続以前の状態で止まっているようなケースは,まず司法書士さんなどに頼んだほうが良いでしょう。)
succession.jpg

4  私たちの場合も,親族Aが死亡した後,相続登記を行うことにしました。
   もちろん法定相続人6名のうち,4名が相続放棄の申述を行ったので,上の例のように相続が複雑になるようなことは考えがたく,早々に相続登記が必要とは思いませんでした(相続放棄をした場合は,登記手続きをしなくても所有権の変動を第三者に主張することができます。)。
   しかし,語弊もあるでしょうが,不慮の事故などによって,家族が生まれた順に亡くなるわけではないので,残る相続人2人がAの土地を共有することになった,今の権利関係を確定しておこう,と思うに至ったのです。

5  結局の所,相続登記はしなければならないか,という問いに対して,私個人は,「しなければならないわけではない」が,「しないことによって面倒は増える」のだから「登記しておいたほうが良い」(嫌なことは先にしておく)と答えるべきだと考えています。



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Tag: 相続登記 登記 不動産 所有権移転登記 法定相続 親族関係 相続 相続放棄 相続人 
Category: 【相続登記】とは何か
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